昼下がりの恐怖映画特集

7/23(土)〜29(金)オーディトリウム渋谷にてアフタヌーンショー

『死ね!死ね!シネマ』公開記念
恐怖と映画にまつわる作品群を上映!

灼熱の午後 映画館の闇が誘う この世ならぬ世界
映画の地獄へまっしぐら
『死ね!死ね!シネマ』に繋がる恐怖映画の源泉をご開帳!

【Aプログラム】
●アッシャー家の末裔
(1928/フランス/45分/ジャン・エプスタイン)
●アンダルシアの犬
(1928/フランス/17分/ルイス・ブニュエル
●糧なき土地
(1932/スペイン/29分/ルイス・ブニュエル

『死ね!死ね!シネマ』の世界観にも関わる、スプラッター映画のルーツとは……

『死ね!死ね!シネマ』のなかで一再ならず引用される映画作家ルイス・ブニュエル。かの有名な『アンダルシアの犬』はシュールレアリストたち(協力者サルバドール・ダリ)がスプラッターという概念がなかった時代に純粋悪夢的な映像を追求するうちに発明してしまった世界最初期のスプラッター映画である。またブニュエルにとって視覚を奪われることや盲者は特別なイメージであり、そのフィルモグラフィー中一貫して最高の恐怖と悲惨の象徴であった(c澁澤龍彦)。今回はその『アンダルシアの犬』と、取材した風土の過酷さゆえに画面に「死」が横溢する恐怖のドキュメンタリー『糧なき土地』、ブニュエルが助監督として参加したサイレント耽美怪奇表現の極地、エドガー・アラン・ポー原作『アッシャー家の末裔』(ジャン・エプスタイン監督)を上映。


【Bプログラム】
●グラマーと吸血鬼
(1963/イタリア/81分/ピエロ・レニョーリ)

イタホラの草分け、いま観るとほとんど牧歌的?このムードを堪能あれ!

 ピエロ・レニョーリ(1921〜2001)はイタリア・ホラーの草創期50年代のリカルド・フレーダ&マリオ・バーヴァ『吸血鬼』から、アンドレア・ビアンキ『ゾンビ3』、ウンベルト・レンツィ『ナイトメア・シティ』、90年代ルチオ・フルチ作品まで、百本以上を手がけた脚本家。その監督作、つまりは映画のなんらかの精髄、かもしれない……。


【Cプログラム】

●街に・映画館を・造る
(2010/日本/118分/木村卓司)  
映画館にまつわる映画であり、恐怖映画ではないものの不気味なほどにモノそのものが写りまくる。2010年8月にオープンした神戸・元町映画館のできるまでを記録したドキュメンタリー。


【?プログラム】 この特集の他プログラムの半券提示の方または『死ね!死ね!シネマ』のチケット提示の方が参加可能(参加費500円)。※詳細は劇場へお問合わせ下さい。


■上映スケジュール

7月23日(土)
13:00【A】/ 15:00【B】/ 17:00【?−その1】

7月24日(日)
13:00【B】 (※15:00と17:00の回 無し)

7月25日(月)
13:00【C】/ 15:00【A】/ 17:00【B】

7月26日(火)
13:00【B】/ 15:00【C】/ 17:00【A】

7月27日(水)
13:00【A】/ 15:00【C】/ 17:00【B】

7月28日(木)
13:00【C】/ 15:00【A】/ 17:00【?−その1】

7月29日(金)
13:00【A】/ 15:00【B】/ 17:00【?−その2】


■料金
1,000円均一(当日券のみ)※入替制

オーディトリウム渋谷
(渋谷・文化村前交差点左折)
渋谷区円山町1−5 KINOHAUS 2階
TEL:03-6809-0538
http://a-shibuya.jp/



【作品詳細】
『街に・映画館を・造る』
(木村卓司監督/2010/118分)
2010年8月にオープンした神戸・元町映画館ができるまでのドキュメンタリー。

【作品へのコメント】

大森一樹氏(映画監督)
「映画を作ることも、映画館を作ることも、同じことなのである。それは、どちらも『映画』という王国で、そのミッションを遂行する行為なのだ。
映画館を作ることを映画にした本作品が、そのミッションに誠実であることは言うまでもない。」

■安井喜雄氏(神戸映画資料館館長)
「映画館を作る人達の苦労が分かってよかったです。」

■にいやなおゆき氏(アニメーション作家)
「映写機が光を放ち始めた瞬間、僕の耳にサンダーバードマーチが鳴り響いた!」

【監督プロフィール】
木村卓司
1964年京都生まれ。高校時代から自主映画を撮り始める。監督作に、『さらばズゴック』(1986)『ゴーゴーババア』2002)、『眼の光』(2004)、『非在/風景』(2004)、『南極旅行』(2006)、『阿呆論』(2008)、『シネマトグラフ オブ エンパイア』(2009)など。