『死ね!死ね!シネマ』について2

■篠崎誠と受講生たちは「本気で自主映画を撮れば、それは必ずや息をのむデタラメさに行きつくはずだ」という黒沢清の言葉の正しさを証明したのではないだろうか。
松本正道(映画美学校 代表理事

■画質の粗さに騙されてはいけない。廃墟での撮影から生徒同士が殺しあうシーンひとつとっても、篠崎誠の高度な演出が炸裂している。
大工原正樹(監督『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』)

■『死ね!死ね!シネマ』見ていたら、不失者の「完結されもしない死」とかyumbo「来たれ、死よ」とかとかConverge「Jane Doe」とかdownset.「Pure trauma」とか Loren Mazzacane Connors「Evangeline」とか三上寛「BANG!」とかJOJO広重の「地獄!」、The Doors (nicoカバー)「The end」なんかが勝手に聴こえてきた。実際はモリコーネが流れてた気もするけど……いや、それも幻聴か。
加藤直輝 (監督『アブラクサスの祭』)

■危険な場所に行ってみたい。しかしどこまでも映画でありたい。その相反する気持ちが臨界点を超えたとき、スクリーンが痙攣し吐いたのだ。その吐瀉物を浴びながら、ひたすら篠崎誠を目で追い続けた。必見!
長谷部大輔(監督『絵のない夢』『浮雲』) 

■Die, Directors, Die! turns on a series of dichotomies: artist and audience, communication and aggression, the pleasure of seeing versus the pain of seeing. Like William Burroughs in his book Naked Lunch, it explores the idea of art as a contagion or infection, it confronts the implications of failure and impotence, and it faces up bravely to violence and hostility. It's also quite splattery, and pretty funny.
Tony Rayns トニー・レインズ(映画評論家)